私が世話人をしている神戸ホルボーンアンサンブルの合奏の集いが50回を越えた。
このアンサンブルは、もともとリコーダー愛好家がアンサンブルを楽しむ場として、2004年5月に当初2人から始めたもので、その後メンバーも徐々に増えていき、今では10人ほどになっている。
また内容も、当初はリコーダーによるアンサンブルであったが、だんだんといろんな楽器を持ち寄るようになり、最近は、フラウト・トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ(本物は準備がたいへんなので、キーボードで代用することが多いが)なども参加して、ピッチもA=415Hzのバロックピッチによって、J.S.バッハ、ヘンデル、テレマン、ヴィヴァルディなどのバロック時代の室内楽を楽しむことが多くなってきた。
私自身は、中学生のときにクラシック音楽に目覚めて、当初はベートーヴェンとかチャイコフスキーとか、おなじみの名曲を聞いていた。大学生の時は、オーケストラ部に入ってチェロを弾いていたが、20歳くらいのときにバッハのブランデンブルク協奏曲を聴いたのがきっかけで、バロック音楽に傾倒していった。フランス・ブリュッヘンというオランダのリコーダー奏者の演奏するヴィヴァルディの協奏曲集のレコードを聴いて、その美しい音色と表現力に魅了され、リコーダーを始めたのもそのころである。
それ以来、一人で楽しむことはあっても、アンサンブルをすることは殆どなかったのだが、数年前に、姫路のSさんという同好の人とインターネットを通じて知り合ったのがきっかけで、前述のリコーダーの集いを立ち上げた。そしてアンサンブルをするために、それまでのアルト・リコーダーだけでなく、バス・リコーダーやテナー・リコーダーも吹くようになった。
さらにはバロック音楽熱が昂じて、フラウト・トラヴェルソやヴィオラ・ダ・ガンバといったバロック時代の楽器も練習するようになった。
どの楽器も好きだが、わが神戸ホルボーンアンサンブルには、リコーダーやトラヴェルソに関しては私よりも名手が何人もいるので、最近はヴィオラ・ダ・ガンバで通奏低音を弾くことが多い。
通奏低音というと、チェンバロと二人一組になってベース音と和音を形作っていくので、なんとなく脇役的に見られがちだが、実際に弾いてみると音楽の全体の屋台骨のようなたいへん重要なパートであることがわかるし、しかもたいへん楽しくて、弾き甲斐もある。
そのようにして音楽を楽しんでいるわけだが、神戸ホルボーンアンサンブルには、いくつかの不文律がある。
まず、組織ではなくあるまでも個人の集まりであること。したがってメンバーは、合奏会への出席・欠席・遅刻・早退は全く自由である。その時に集まったメンバーで、できる曲を演奏して楽しむ。
つぎに、人前で演奏はしない。多くのアマチュアアンサンブルが舞台に立って聴衆の前で演奏することを目的にしているようだが、私たちはそれを行わない。ただ自分たちで演奏して楽しむことだけを目的にしており、合奏の会(あえて練習の会とは言わない)が私たちの一期一会の本番と心得ている。
そしてもう一つは、リーダーを置かないということである。もちろん会場の手配や相互連絡のために世話役は必要で、それを行き掛かり上、私がやっているわけだが、私が音楽上のリーダーであるわけではなく、他にもそのような役割の人はいない。
まあそのようなことが、3年ほどの間に50回も回を重ねることができて、しかも毎回新鮮な楽しさを満喫することができている理由だと思う。
このアンサンブルでの活動を、これからも大切にしていきたい。
写真は私たちではありません。(笑)
フラウト・トラヴェルソはスティーブン・プレストン、チェンバロがトレバー・ピノック、そしてヴィオラ・ダ・ガンバを弾いているのがジョルディ・サヴァール。
いずれも今では大家ですが、彼らの約30年前の写真です。
この雰囲気でやりたいです。普段着で。
- 2007/10/18(木) 13:11:19|
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